つみたてNISAはじめました。

投資信託にお金を預けて待つだけのブログ

積立投資は20年で十分か

長期投資で大きな利益を生み出す

楽天VTIに投資するならお金を預けておく期間が長いほど利益は大きくなり損失のおそれは少なくなります。

楽天VTIはアメリカの市場に連動する投資信託の1つであり、アメリカ経済が将来も成長し続けるなら期間を長くとるほど大きく成長することが見込めるからです。

期間が長いほどいいとはいっても、投資期間の長さによって具体的にはどれだけの差が出るでしょうか。

 

利回り6%を想定してシミュレーション

楽天VTIのこの5年間の運用実績は+99.2%です(2023年4月17日時点)。つまり5年間でおよそ倍の価格になっているということです。1年の平均ではおよそ+15%です。(出典:楽天VTIの銘柄詳細

この利回り+15%というのは非常に高い数値で、これが何十年も続くというのは考えにくいようです。

厚切りジェイソンさんが行っている投資はどの20年間をみても年利の平均が6.4%を下回ったことがないそうです。

この数値が具体的にどういうデータから算出したものかわからないのですが、厚切りジェイソンさんが投資しているのは楽天VTIと同じくアメリカの市場に連動する投資信託です。

楽天VTIは運用開始からまだ5年くらいしか経っておらず長期間のデータがないのですが、同じような運用実績となるだろうと考え利回り+6%を想定してシミュレーションします。

+6%の利回りでつみたてNISAの上限額である毎年40万円の投資を20年間続けたらどれくらい増えるかを下のグラフに表しました。(つみたてNISAは今年までなので来年からは新NISAで同じ金額を投資するとします。)

(あくまで1年の利回りを+6%と想定したシミュレーションの結果です。)

 

20年では投資期間が足りない

10年目、20年目、30年目の数値を抜き出すと

・10年目

元本 400万円 評価損益 142万円 合計 542万円

・20年目

元本 800万円 評価損益 710万円 合計 1510万円

・30年目

元本 1200万円 評価損益 2048万円 合計 3248万円

評価損益というのは投資の利益のことですが、開始から10年目までで142万円、10年目から20年目で568万円、20年目から30年目で1338万円です。

投資期間が長くなるにつれて利益が跳ね上がることが分かります。20年目から30年目までの10年間の利益だけで30年間に積み立てる元本を上回ります。

この結果を見ると20年で投資をやめてしまうのはもったいないと感じます。つみたてNISAで運用できるのは最長20年ですが、そこで投資をやめる必要はなく一旦売却した後に新NISAの口座などで運用を続けることができます。

 

続けるほど利益の増加は加速するが高齢に

わたしは30代半ばではじめたので30年続けるとなるとやめるのは60代半ばであり、大きな利益を得ることはできますがこれでは老後の資金のための投資です。

20年続けるとすれば50代半ばなので退職前にそれなりのお金が手に入りますがもっと投資を続けて利益を増やしたいところです。

10年続けただけではまだ利益が十分でなく長期投資の期間としては短かすぎます。

厚切りジェイソンさんのように死ぬまで投資を続けるならともかく、お金を増やして使いたいのなら長く続ければ続けるほど大きく伸びていく将来の利益を切り捨てて投資をやめるという判断をしなくてはならないです。

いつ投資をやめる?

投資は長く続けるほどいいのだが

楽天VTIへの投資は投資の期間を長くすることで損失のおそれが少なくなり大きな利益を得ることが見込めます。

あたりまえのことですが投資期間を長くするためには投資をはじめるのは早く、やめるのは遅いほどいいです。

ただやめるのは遅いほどいいと言っても寿命には限りがありますから投資を永遠に続けることはできません。

わたしの場合は30代半ばで投資をはじめたので80歳まで生きるとすれば(もちろんもっと早く死ぬこともあるでしょうけど)、投資期間は45年ほどです。

45年も投資を続けられると考えれば結構長いと思いますけど、死ぬまで投資を続けてもお金を使う機会がありませんからその前にいつやめるかを考えなくてはいけません。

 

そもそもはっきりした目標がない…

実際のところいつやめるのがいいのでしょうか。

具体的に欲しい物があるのならそれを買うためのお金が手に入るまで続けたらいいというだけのことなので話は早いです。

わたしが投資をはじめたのはお金を増やすチャンスがあるなら利用したいと思ったからで、お金を増やして何に使うかということはあまり考えていません。

まとまったお金ができたからといって欲しくもない物を買ってしまうようだと、いま節約して投資をしていても無駄遣いを先延ばしにしているだけです。

投資が成功すれば無駄遣いできる金額は大きくなりますからそれはそれでいいのかもしれませんが、どうせなら若い時に惜しまずお金を使っておいたほうがいいという気もします。

厚切りジェイソンさんはいつ投資をやめるつもりなのでしょうか。

 

死ぬまで投資を続ける?

僕は経済的に自立をしているけれど、だからといって投資をやめるつもりはない。ゴールはないんだ。死ぬまでずっと投資をする。

引用元:『ジェイソン流お金の増やし方』(ぴあ)

 

厚切りジェイソンさんはお金を増やしてもその分使いたいということはなく一生投資信託を売却するつもりはないそうです。収入が途絶えたとしても投資の利益で確実に家族を養い安心して生活できるということを第一と考えるからです。

安心するために投資を続けるというのも1つの考え方だとは思いますが、大金を手にしても贅沢したいとはまったく思わないのでしょうか。

すでにFIREをして働かなくても一家5人を養うことができるほどの資産を築いた厚切りジェイソンさんなら一生遊んで暮らすこともできるはずです。

家計の不安をなくすために死ぬまで投資をしてお金を増やし続けるというのは、わたしはこれまで聞いたことがない考え方です。

ちょっと極端な気もしますがあくまでも安心して生活するために投資を続けるのだから堅実な考え方なのでしょう。

 

わたしも老後の生活のためにいくらかはお金を持っておいた方がいいとは思いますが、投資がうまくいっても死ぬまで一切手を付けないというのはどんなものかなと思います。

今のところ特にお金の使い道が思いつかないのですけど、まとまったお金ができたらぱっと使いたくなるかもしれません。

年をとって手遅れになる前にいい使い道を思いついたらいいんですけど。

ドルコスト平均法は本当にお得?

楽天VTIの過去のデータでシミュレーション

ドルコスト平均法で毎月一定の金額を投資すれば、一度にまとめて投資する場合などに比べて平均の購入価格を低く抑えることが期待できます。

このことを楽天VTIの基準価額の推移の過去のデータを使ってシミュレーションしてみます。

楽天VTIの基準価額の2022年の推移を下のグラフで表しました。(毎月の最初の営業日の基準価額だけを表示しています。)

基準価額の推移の過去データ

 

毎月定額を投資するのが一番お得

これをもとに合計の購入額が同じになるように①毎月一定の金額を投資した場合、②毎月一定量(口数)を購入した場合、③年の初めに一括購入した場合のそれぞれの1年間に購入できる量を比較したものが下の表です。

どの場合でも同じ金額を投資していますが、合計の購入量は毎月一定の金額を投資した場合が最も多くなります。

毎月定額を投資すると基準価額が高いときは少なく、低いときは多く購入することになり他の場合と比べて購入時の基準価額の平均値が低くなるためです。

これがドルコスト平均法の効果です。安く買うことができればそれだけ早く、多くの利益を得ることが見込めます。

 

一括購入のほうが得なことも

もっともこれは1つのシミュレーションの結果であって、ドルコスト平均法なら必ず一番安く購入できるというわけではないです。

基準価額が段々と上がっているとき、つまり上げ相場のときは初めに一括購入する場合が最も多くの口数を購入できます。

ただし一括購入は、高値づかみしてしまった場合の損失が最も大きくなりますからハイリスクハイリターンだと言えるでしょう。

一括購入で投資するのは大きな利益を生み出す可能性がある一方で、投資の結果は価格の変動に大きく左右されます。

ドルコスト平均法で購入する時期を分散して投資すれば価格の変動の影響は小さくなり、長期間の投資でより確実に利益を得ることができるのだと思います。

毎月定額投資で低リスク

ドルコスト平均法で毎月定額を投資する

前回、まとまったお金があるのでまとめて投資せず毎月定額を投資するということを書きました。

つみたてNISAでも毎月決まった金額を投資することが多いと思います。

この投資の方法をドルコスト平均法といいます。定期的に一定の金額を投資し、価格の変動による損失のリスクを抑えることがねらいです。

毎月一定の金額を投資すれば、価格が上がっているときは少なく購入し価格が下がっているときは多く購入することになります。

高いときに少なく購入することで損失が小さくなり、逆に安いときに多く購入することで利益が大きくなります。

投資する時期を分散させることで高値づかみの損失を小さくするだけでなく、価格が下落しているときに多く購入することになるので、たとえば毎月一定の量の投資信託を購入する場合と比べても購入価格の平均値が低くなることが期待できます。

ちなみに名前にドルとつくのはアメリカでの呼び方だからであり、このドルは単にお金ということです。ドルで投資信託を購入するという意味ではありません。

 

投資する金額は一定でなくてもいい

厚切りジェイソンさんが3ヶ月分の生活費を貯えて残りを投資することをすすめるのも、一度にまとめるのではなく分割して投資することで価格の変動の影響を小さくするというねらいがあります。

決まった金額を貯えて残りを投資するので、毎月の収支が一定でなければ投資する金額は一定になりませんし、毎月投資をするだけの家計の余裕があるとも限らないでしょう。

無理をして毎月定額を投資する必要はありません。定額でなくても分割して投資することで高値づかみの損失を小さくすることが期待できるのは同じです。

 

しかし投資をはじめて日々価格の変動をチェックしていると欲が出てきます。

必ずしもドルコスト平均法で定期的に定額を投資するのではなく価格が下がっているときだけをねらって購入し、価格が上がっているときには購入しないようにすればもっと利益を上げられるのではないかと考えてしまいます。

 

価格の変動を予測することはむずかしい

しかし価格の変動を予想することは投資のプロでもむずかしいそうです。

今が底値だと判断して購入したらさらに下がり結局高値でつかんでしまったということになるかもしれないし、今は値上がりしているので買い時でないと判断して見送ったらその後も上がり続けて購入の時期を逃してしまったという結果になるかもしれません。

また市場の動向や企業の業績などの情報収集に多くの時間を割かなければならず、素人が気軽にはじめられるものではなさそうです。

 

楽天VTIにお金を預けて待つだけでいい

楽天VTIのようにアメリカの市場と連動する投資信託なら、日々の値動きを気にかけず長く預けておけば価格が上がっていくことが期待できます。

価格がいつ上がっていつ下がるかということを正しく予想することはできないので、毎月の一定の金額の投資信託を購入し長期間保有するほうが有利だと考えてつみたてNISAなどで積立投資をするわけです。

ドルコスト平均法なら、プロでもむずかしいといわれる価格の変動の予想をする必要もなく定期的にお金を預けるだけでいいので、わたしみたいな素人でもできるわけです。

【つみたてNISA】2023年4月の積立購入

2023年4月11日(7ヶ月目)

楽天VTI

購入金額 33333円

基準価額 19874円(前月比 +147円)

楽天VTIのような投資信託の価格は正確には基準価額といい、時々刻々変化するものではなく1日1回決まります。基準価額の推移の過去データ

元本 53万3332円

評価損益 5299円(前月比 -3984円)

損益率 0.99%(前月比 -0.75%)

グラフの青い棒が元本でオレンジの棒が評価損益です。

評価損益というのは評価額と元本の差であり、どれだけ利益または損失が出ているかを示します。

今は評価損益がプラスの月でも元本の青い棒の上にかろうじて見える程度ですが、年月を重ねるうちにオレンジの棒がだんだんと伸びてくるはずです。

 

上のグラフではわかりませんが3月の半ば頃から基準価額がだいぶ下落していました。

その頃の評価損益だけを抜き出して毎日の変化を表すと下のグラフのようになります。

3月10日にあったアメリカのシリコンバレー銀行の破綻の影響による下落らしいですがすぐに持ち直してきました。

長期の積立投資なのであまり気にしてもしょうがないのですが、貯蓄するのとは違って日々の値動きがあり、マイナスになっているとしてもお金が市場に出て動いているというのが感じられておもしろいですね。

もちろん最後にはプラスの方に動いてほしいと思って投資していますけど。

まとまったお金を投資するなら

貯蓄が余分にできていた

3ヶ月分の生活費を貯えて残りを投資するのですが、実はそれだけの金額が貯まってからすぐはじめたわけではなかったので、はじめたときには余分な貯蓄ができていました。

はじめる思い切りがつかずにモタモタしていたのだったと思います。

去年の増額投資も最後にまとめてしましたが、計画して物事を行うのが苦手なこともありいつも行き当たりばったりになってしまいます。

去年はこの余分な貯蓄には手を付けませんでした。今年は普段投資する金額のうち月々33333円をつみたてNISAに残りを別の投資信託に回し、それに加えて余分な貯蓄を投資します。

この余分を投資するのに一度にすべての貯蓄を使うということもできますが、そうはしていません。

 

一度にまとめず分割して投資

厚切りジェイソンさんはまとまったお金があるときは一度に投資せずに分割して毎月定額投資することをすすめます。

楽天VTIのようなアメリカの市場に連動する投資信託の価格は、長い目で見れば右肩上がりに上がっていますが、単調に上がり続けるのではなく短期間に上がったり下がったりすることを繰り返してながら上昇しています。

たまたま価格が上がって高くなっているときにまとめて投資してしまうと、その分利益が出るのに時間がかかります。

高値づかみをしてしまったということになるわけです。

これを避けるために一度にまとめて投資をせず、何ヶ月かに分けて毎月定額を投資するようにします。分割して投資すれば高値づかみをすることがあってもまとめて投資するのに比べると小さな損失で済みます。

余分な貯蓄から毎月だいたい決まった金額を通常投資する分に上乗せして投資し、数ヶ月で余分な貯蓄を使い切る予定です。

 

そもそもつみたてNISAで毎月積立投資をするのもこの考え方による投資の方法なのです。

つみたてNISAだけでは使い切れないお金

つみたてNISAは月額約3万3千円まで

いくらから投資をはじめるかという話に戻ります。

前に書いたようにつみたてNISAには投資できる金額に上限があります。年間で40万円まで、毎月の積立額は証券会社によって違うようですがわたしの利用している楽天証券では33333円です。他のところでも3万3千円くらいのはずです。

わたしは収入が少ない方なのですが支出も少ないので、月々の投資額が3万3000円くらいだとまだ余裕があります。

3ヶ月分の生活費を残して余りのお金を投資に回すとすると、つみたてNISAの毎月の積み立てだけだと投資に使い切れません。

 

年の途中からはじめたら増額投資可

残りのお金の使いみちですが、まず去年(2022年)は年の途中からつみたてNISAをはじめたので、その年の投資枠を使い切るために増額して投資しました。

年の途中からつみたてNISAをはじめた場合は毎月の積立額だけでは1年の上限額の40万円まで投資することができません。この場合は毎月の積立額とは別に増額することで40万円の投資枠を使い切ることができます。

わたしは10月からはじめたので12月まで毎月積み立てで33333円、合計約10万円を投資し、残りの約30万円を増額して投資しました。

3ヶ月で30万円を増額するなら毎月10万円ずつ増額してお金を使い切ればいいのですが、最初はそんなに投資していいものか不安だったのでとりあえず10月、11月は1万円増額しました。そして12月に、貯蓄にも余裕があるしどうせならつみたてNISAの上限額まで使い切ってしまおうと思い28万円増額して投資しました。

 

残りはべつの投資信託

途中からつみたてNISAをはじめた去年とは違い、今年は年の初めから積み立てているので月々33333円の積立額だけで1年の上限の40万円に達するので増額して投資できません。

そこで投資に回す分のお金を使い切るために楽天VTIとは別の投資信託に投資することにしました。

楽天VTIはつみたてNISAを利用しなくても投資できるので、つみたてNISAとは別に課税される口座で楽天VTIに投資してもよかったのですが、ちょっと違うことがしてみたかったので別の投資信託を選びました。

VTという投資信託なのですがこれについてはまた後で書きたいと思います。