ドルコスト平均法で毎月定額を投資する
前回、まとまったお金があるのでまとめて投資せず毎月定額を投資するということを書きました。
つみたてNISAでも毎月決まった金額を投資することが多いと思います。
この投資の方法をドルコスト平均法といいます。定期的に一定の金額を投資し、価格の変動による損失のリスクを抑えることがねらいです。
毎月一定の金額を投資すれば、価格が上がっているときは少なく購入し価格が下がっているときは多く購入することになります。
高いときに少なく購入することで損失が小さくなり、逆に安いときに多く購入することで利益が大きくなります。
投資する時期を分散させることで高値づかみの損失を小さくするだけでなく、価格が下落しているときに多く購入することになるので、たとえば毎月一定の量の投資信託を購入する場合と比べても購入価格の平均値が低くなることが期待できます。
ちなみに名前にドルとつくのはアメリカでの呼び方だからであり、このドルは単にお金ということです。ドルで投資信託を購入するという意味ではありません。
投資する金額は一定でなくてもいい
厚切りジェイソンさんが3ヶ月分の生活費を貯えて残りを投資することをすすめるのも、一度にまとめるのではなく分割して投資することで価格の変動の影響を小さくするというねらいがあります。
決まった金額を貯えて残りを投資するので、毎月の収支が一定でなければ投資する金額は一定になりませんし、毎月投資をするだけの家計の余裕があるとも限らないでしょう。
無理をして毎月定額を投資する必要はありません。定額でなくても分割して投資することで高値づかみの損失を小さくすることが期待できるのは同じです。
しかし投資をはじめて日々価格の変動をチェックしていると欲が出てきます。
必ずしもドルコスト平均法で定期的に定額を投資するのではなく価格が下がっているときだけをねらって購入し、価格が上がっているときには購入しないようにすればもっと利益を上げられるのではないかと考えてしまいます。
価格の変動を予測することはむずかしい
しかし価格の変動を予想することは投資のプロでもむずかしいそうです。
今が底値だと判断して購入したらさらに下がり結局高値でつかんでしまったということになるかもしれないし、今は値上がりしているので買い時でないと判断して見送ったらその後も上がり続けて購入の時期を逃してしまったという結果になるかもしれません。
また市場の動向や企業の業績などの情報収集に多くの時間を割かなければならず、素人が気軽にはじめられるものではなさそうです。
楽天VTIにお金を預けて待つだけでいい
楽天VTIのようにアメリカの市場と連動する投資信託なら、日々の値動きを気にかけず長く預けておけば価格が上がっていくことが期待できます。
価格がいつ上がっていつ下がるかということを正しく予想することはできないので、毎月の一定の金額の投資信託を購入し長期間保有するほうが有利だと考えてつみたてNISAなどで積立投資をするわけです。
ドルコスト平均法なら、プロでもむずかしいといわれる価格の変動の予想をする必要もなく定期的にお金を預けるだけでいいので、わたしみたいな素人でもできるわけです。