つみたてNISAを4年間利用せず
つみたてNISA制度は2018年からスタートしました。
わたしは2022年からはじめたのでそれまでの4年間はつみたてNISAを利用せずに過ごしてしまいました。
つみたてNISAという言葉を聞いたことはあったのですけど厚切りジェイソンさんの本を読むまではとくに興味を持つこともないまま月日が過ぎていきました。(参考記事)
インデックスファンドは投資期間が長いほどいい
わたしが投資している楽天VTIはアメリカの市場を評価する指標に連動する投資信託です。
このような投資信託をインデックスファンドといいます。今まであまり気にせずにただ投資信託と書いていたのですが、インデックスファンドと言えば投資信託のうち市場に連動するものだということがわかるので最初からそうすればよかったです。ちなみにインデックスは指標、ファンドは投資信託という意味です。
話は戻りますがインデックスファンドでは投資期間が長いほど利益は大きく損失のリスクは小さくなることが期待できます。
投資の期間が長いほどいいのは別につみたてNISAを利用する場合には限らないのですが、もう少し早くはじめておけば今頃はどうなっていたかなと思ったのでつみたてNISA制度の開始から投資していたらという設定でシミュレーションしてみます。
つみたてNISAの開始から楽天VTIに投資
投資対象は楽天VTIとし、つみたてNISAが開始された2018年1月から毎年40万円をドルコスト平均法で積み立てます。購入日は毎月最初の営業日とします。
楽天VTIの過去のデータからつみたてのシミュレーションをします。
2023年4月、開始から5年4ヶ月の時点で次のような結果となりました。
元本 213万円 評価損益 100万円 評価額 313万円
この間の楽天VTIの利回りがよく5年あまりの短い期間で元本の50%近い100万円もの利益が出ています。
わたしの保有する楽天VTI評価額は同じ2023年4月の時点で元本53.3万円、評価損益0.5万円です。
あまり短い期間の実績を気にしても仕方がないと思いますが、私が投資をはじめてからの年利は+8.7%であり悪くないです。それでもまだはじめて半年くらいしか経たないので利益は5千円程度です。
もし初めからつみたてNISAを利用していれば160万円の元本と4年の月日が約100万円もの利益の差を生み出していたわけです。
さらに20年投資を続けたら
これからさらに20年積立投資を続けたらどれだけの差がつくでしょうか。①つみたてNISAの最初から投資をしていた場合と②今のわたしの場合で比較してみます。
つみたてNISAの投資期間が終わったあとは新NISAで投資を続けるものとし、前の記事と同じく年利+6%で計算します。
年利+6%で20年間運用ができるとすると、今のわたしの評価額54万円は172万円になります。
一方、つみたてNISAを最初から利用していた場合の現時点での評価額313万円は20年後には1005万円になります。
元本の差を差し引くと20年後の評価額の差は672万円です。4年前にはじめて毎月約3万3千円をコツコツ積み立てておけば、20年後に得られる利益にはこれだけの大きな差が生まれることになったのです。
もっと低い利回りだったとしても
このシミュレーションでは楽天VTIの利回りが、つみたてNISA制度の開始からわたしがはじめるまでの間で+12.7%もあったので大きな利益の差ができています。
ではつみたてNISAの開始から投資し、その間の利回りも+6%だったとするとどうでしょうか。
この場合、現時点での利益の差は36万円、これからさらに20年間続けた場合の利益の差は468万円です。利回りを半分程度に想定してもかなり大きな差になります。
もちろんこれはシミュレーションであり将来の利回りが実際にどうなるかは分かりませんが、インデックスファンドへの投資を数年早くはじめていれば今はそれほど変わらないように見えても20年という長い期間の後には大きな利益の差となったであろうと思われます。