楽天VTIの過去のデータでシミュレーション
ドルコスト平均法で毎月一定の金額を投資すれば、一度にまとめて投資する場合などに比べて平均の購入価格を低く抑えることが期待できます。
このことを楽天VTIの基準価額の推移の過去のデータを使ってシミュレーションしてみます。
楽天VTIの基準価額の2022年の推移を下のグラフで表しました。(毎月の最初の営業日の基準価額だけを表示しています。)
毎月定額を投資するのが一番お得
これをもとに合計の購入額が同じになるように①毎月一定の金額を投資した場合、②毎月一定量(口数)を購入した場合、③年の初めに一括購入した場合のそれぞれの1年間に購入できる量を比較したものが下の表です。
どの場合でも同じ金額を投資していますが、合計の購入量は毎月一定の金額を投資した場合が最も多くなります。
毎月定額を投資すると基準価額が高いときは少なく、低いときは多く購入することになり他の場合と比べて購入時の基準価額の平均値が低くなるためです。
これがドルコスト平均法の効果です。安く買うことができればそれだけ早く、多くの利益を得ることが見込めます。
一括購入のほうが得なことも
もっともこれは1つのシミュレーションの結果であって、ドルコスト平均法なら必ず一番安く購入できるというわけではないです。
基準価額が段々と上がっているとき、つまり上げ相場のときは初めに一括購入する場合が最も多くの口数を購入できます。
ただし一括購入は、高値づかみしてしまった場合の損失が最も大きくなりますからハイリスクハイリターンだと言えるでしょう。
一括購入で投資するのは大きな利益を生み出す可能性がある一方で、投資の結果は価格の変動に大きく左右されます。
ドルコスト平均法で購入する時期を分散して投資すれば価格の変動の影響は小さくなり、長期間の投資でより確実に利益を得ることができるのだと思います。